スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

七咲「いつまでこうしているんですか?」橘「ずっと」

元スレ:七咲「いつまでこうしているんですか?」橘「ずっと」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1330274016/
1 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 01:33:36.56 ID:RlCOSDHg0

七咲「先輩、すみません。少し遅れちゃいました」

橘「大丈夫だよ。おかげで、校内残っている生徒は、みんな帰ったからね」

七咲「どういう事ですか?」

橘「つまり……こうしていても見つからないって事さっ!」ムギュー

七咲「なっ!?」

橘「どうだ、動けないだろう」

七咲「せ、先輩……」



4 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 01:37:57.94 ID:RlCOSDHg0

七咲「本当に誰か来たら、どうするんですか」

橘「水泳部はもうみんな帰った。つまり、ここに来る生徒はもういない」キリッ

七咲「だ、だからって、その……先生とかが」

橘「七咲、あまり僕を舐めないほうがいい。舐めてもいいけど、僕は舐める方が好きだ」

七咲「え……?」

橘「先生がここの施錠の確認に来るまでには、まだあと二時間ある。だからあと二時間は、ここには誰も来ないってわけさッ!」



5 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 01:44:39.70 ID:RlCOSDHg0

七咲「先輩……いつ調べたんですか、そんなの」

橘「ふっふっふ、紳士の嗜みさ」

七咲「わけがわかりません」

橘「うーん、図書室で勉強をするひりをして、毎回ちょっとづつ帰る時間を遅くするんだ」

橘「そうすれば、いずれ確認の先生に会える」

橘「それを繰り返して、当番の先生、曜日、場合によってはその日の気温まで計算に入れ、綿密な調査から導き出された答え……それが二時間後なんだ」

七咲「……一体、どこからその気力が生まれるんですか」

橘「決まってるじゃないか」



6 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 01:47:17.05 ID:RlCOSDHg0

橘「七咲と、イチャイチャするために決まってるだろ」ギュー

七咲「先輩……相変わらずですね」

橘「でも、嫌ってわけじゃないんだろ?」

七咲「何を今更言うんですか、先輩の彼女を舐めないでください」ギュー

橘「それでこそだよ、七咲」



8 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 01:52:35.37 ID:RlCOSDHg0

七咲「で、ここから進展は無いんですか?」

橘「進展?」

七咲「こう……先輩の背後から、タコの足のような触手が現れて……とか」

橘「ま、待ってよ七咲! 僕は触手に目覚めかけはしているけれど、七咲にそんな事をしたいとは、思ってないよ!!」

七咲「……冗談ですよ」

橘「はっ!?」

七咲「先輩、触手は……ちょっと私は遠慮しますね」



11 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 01:55:34.69 ID:RlCOSDHg0

橘「も、もちろんだよ! 七咲にそんな事をするわけ無いじゃ無いか」

七咲「私じゃなければ、するんですか?」

橘「そ、そんな事ないよっ!」

七咲「でも、触手に目覚めかけているんですよね?」

橘「そ、それは……」

七咲「先輩は、破廉恥ですね」

橘「ごもっともです……」



12 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 01:58:04.95 ID:RlCOSDHg0

七咲「まぁ、なんとなく予想はしていましたけど」

橘「……予想されていたのか」

七咲「当然です。私は先輩の彼女ですよ」

橘「僕の彼女ってすごいね」

七咲「気づくのが遅いですよ、先輩」ギュー



14 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 01:59:51.23 ID:RlCOSDHg0

七咲「それで……」

橘「?」

七咲いつまでこうしているんですか?」

橘「ずっと」

七咲「先生が来るまでって事ですか?」

橘「ずっと」

七咲「……本当に、ずっと、ですか?」

橘「ずっと」



15 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 02:02:06.39 ID:RlCOSDHg0

七咲「言いましたね、先輩」

橘「ふっふっふ、紳士に二言は無いよ」

七咲「なら、私だってずっと先輩を離しません」ギュー

橘「じゃあ、先に離した方が負け……だね」

七咲「負けるはずがありません」



16 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 02:06:26.22 ID:RlCOSDHg0

橘「…………」ハムッ

七咲「ひやぁっ!?」

七咲「……驚いたら、離すと思ったら大間違いですよ」

橘「ひょんなほほ、ほくはっへほほっへはいは!(そんな事、僕だって思ってないさ!)」

七咲「人の耳を噛みながら言われても……」

橘「ひはふはいはろ? (痛く無いだろ?)」

七咲「ええ、まぁ……」

橘「はははひはははへ! (アマガミだからね!)」

七咲「うまくないですよ、先輩」



17 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 02:08:53.17 ID:RlCOSDHg0

橘「うぅ……上出来だと思ったのに……」

七咲「……ふふ、まだまだですね」

橘「だけど、七咲もわかっただろう?」

七咲「何をですか?」

橘「この戦い、僕の勝利だということさ」



20 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 02:11:55.29 ID:RlCOSDHg0

七咲「な……私は先輩を離しませんよ!」ギュー

橘「でもね七咲、意思の問題じゃないんだ」

七咲「そんな……」

橘「このむぎゅー戦争、両手は使えず、足はまともに動けない戦い。唯一武器となるのは何か、わかるかい?」

七咲「それは、頭……っ!? まさか、でも、そんなっ!」



21 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 02:14:36.20 ID:RlCOSDHg0

橘「そう、まともに動けるのは頭だけだ。だからこそ僕は勝てる」

七咲「くぅ……」

橘「身長差……男女のどうしようも無い隔たりが、この戦争を動かすのさ」

七咲「そんな……事って……っ!」

橘「悲しいけど、これ、戦争なのよね」



23 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 02:17:19.26 ID:RlCOSDHg0

橘「僕は今みたいに、耳を噛んだり、ほっぺにキスをしたり、何だって出来る。だけど、七咲は」

七咲「顎に……頭突きをするくらいしか……」

橘「痛いからやめてね?」

七咲「わかってますよ」

七咲「でも、まさかこんな劣勢に立たされるなんて……」



24 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 02:19:58.23 ID:RlCOSDHg0

橘「七咲……僕は手加減はしないよ」ペロッ

七咲「え……ひゃっ!」

橘「言っただろう。僕は舐める方が好きなんだ!」

七咲「だからって、なんで眉間なんですか!」

橘「眉間に皺を作った七咲を、見たくなかったんだよ」

七咲「先輩……」



26 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 02:23:40.12 ID:RlCOSDHg0

橘「ほら、七咲、離したって僕は怒らないよ」スリスリ

七咲「ん……せ、先輩……」

橘「今日くらい、負けてもいいんだよ」ペロリ

七咲「だ、だめ……」

橘「意地をはったって……良いことなんて、無いんだよ」ハムハム

七咲「せ、先輩……」

橘「なんだい?」

七咲「……ちょっと痛いの、我慢してくださいね」



27 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 02:27:15.68 ID:RlCOSDHg0

橘「え? 何を……うわぁっ!?」ドサッ

七咲「身長差なんて、崩してしまえばいいんです」

橘「いてて……なるほどね」

七咲「押し倒して、私が上に乗る……身長差なんて関係無い。いいえ、上にいる分、私の方が有利です」

橘「だが、僕は紳士だよ」

七咲「紳士の彼女の力……覚悟してください」

橘「良いだろう、来いっ! 七咲! その力、僕に見せて見ろ!!」



28 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 02:32:59.49 ID:RlCOSDHg0

--一時間後--

七咲「はぁっ……はぁっ……さすがですね、先輩」

橘「はぁっ……はぁっ……七咲こそ、力をつけたね」

七咲「まだ、紳士には及びませんか……」

橘「まだ負けないよ。でも七咲が、水泳を応用した時は、負けるかと思ったね」

七咲「で、でも結局、欠点が見つかって……」

橘「また、挑むんだね」



31 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 02:34:44.13 ID:56Fyviut0

おい
その一時間を一時間かけて説明しろよ



32 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 02:35:53.04 ID:RlCOSDHg0

七咲「でも、まだ離してはいませんよ」ギュー

橘「……紳士淑女の比べ合いは決着しても、まだ勝負は続いているからね」

七咲「こっちでは、負けませんよ……くしゅん!」

橘「あぁ、さすがに抱き合ってても寒いね」

七咲「帰ります?」



33 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 02:41:03.74 ID:RlCOSDHg0

橘「そうだね、じゃあまず起きあがろう」

七咲「どうやって、起き上がります?」

橘「うーん、そうだな。七咲、ちょっと足を動かすね」

七咲「え、あ、はい」

七咲「正座みたいに、折りたたんでいる、んですよね? 見えないですけど」

橘「そう、ちょっと床が痛いけど、これで準備はオーケーだ」

七咲「でも、これじゃあ何も」

橘「見せてあげるよ、紳士の本当の力を」

橘「ID腹筋で鍛えられた腹筋は、二人の体を……持ち上げるッ!」



34 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 02:44:25.32 ID:RlCOSDHg0

七咲「そ、そんな……こんな形で、私の有利な体制が、崩されるなんて」

橘「七咲は軽いからね」

七咲「ありがとうございます……でも先輩」

橘「?」

七咲「この体制、すごくエッチですね」

橘「……ッ!? (正座をした僕の膝に、七咲が座っている……こ、これはっ!!!)」



35 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 02:46:30.15 ID:RlCOSDHg0

橘「はっ……危うく離してしまう所だった……やるね、七咲」

七咲「いけると思ったのに……」

橘「でもね、七咲。七咲が僕の上に座っているのに、僕から離れる事は出来ないだろう(物理的に)」

七咲「そうでしたっ!」



37 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 02:49:22.38 ID:RlCOSDHg0

橘「さて、日が落ちちゃった。七咲、僕の後ろにある、二人分の鞄を持ってくれる?」

七咲「は、はい、持ちました」

橘「よし、じゃあ、帰るよ」

七咲「え……きゃぁっ!?」

橘「七咲、出来る事なら、足でもしがみついてくれないかな。ちょっと歩きにくいよ」

七咲「なんの前置きも無く、持ち上げるからですよ!」



39 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 02:52:19.21 ID:RlCOSDHg0

橘「よーし、じゃあ、帰るぞー!」

七咲「本気で言ってます?」

橘「七咲は、負けるのと、抱き上げられて帰るのと、抱き合いながら四つ足で帰るの、どれがいい?」

七咲「……こ、このままでお願いします」

橘「よし、じゃあ、このまま帰るよ!」

七咲「だ、誰にも見つからないでくださいね!」



42 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 02:55:23.75 ID:RlCOSDHg0

橘「運動部……無し。七咲、このまま校門まで、行くよ!」

七咲「はい!」

橘「くっ!? 緊急事態だ」

七咲「ど、どうしたんですか?」

橘「生徒会長……絢辻さんが、校門に立っている」



43 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 02:58:32.19 ID:drGWxDjXO

ラスボスや!


44 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 02:59:33.96 ID:RlCOSDHg0

七咲「……どうします?」

橘「もう、他の門はとじられている。僕達の道は、あそこにしか無い」

七咲「で、でも……それじゃあ」

橘「……七咲、僕の鞄から防寒着を出してくれ」

七咲「これですか?」

橘「……大きめの物を買って、本当に良かった」

七咲「ま、まさか」



46 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 03:01:49.50 ID:RlCOSDHg0

絢辻「……やけに遅いのね、橘君」

橘「い、いやぁ、うん、いろいろあってね」

絢辻「食堂で、いっぱいご飯でも、食べたの?」

橘「え?」

絢辻「随分と……大きなお腹ね」

橘「!?」デスヨネー



47 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 03:05:31.37 ID:RlCOSDHg0

橘「えああうん! 残り物をね、貰って食べてたんだ! それもいっぱい!」

絢辻「へぇ……最近の食堂はすごいのね」

橘「あ、ぼ、僕が無理を言って食堂で残り物を貰っただけだから、秘密にしてね!」

絢辻「そこじゃないわ」

絢辻「食堂でご飯を食べると、首から毛が生えるなんて、初めて知ったわ」

橘「な、七咲、もっと頭を下げて!」コソコソ

七咲「無茶言わないでください!」コソコソ



48 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 03:08:15.70 ID:RlCOSDHg0

絢辻「それに、なんだかゴツゴツしているように見えるわ」

橘「い、いやぁ、色々食べたからなぁ……」

絢辻「コンクリートブロックでも食べたの? 背中、二つくらい四角い物が入ってるみたいよ」

橘「な、七咲、鞄をどうにか出来ない?」コソコソ

七咲「どうしろってんですか!」コソコソ



52 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 03:11:19.27 ID:RlCOSDHg0

絢辻「……極めつけは、橘君。両腕はどこにやったの?」

橘「え、えっと……」

絢辻「転ぶと危ないわよ。せめて手くらいは出しなさい」

絢辻「出ないと、転んだ時に『お腹に入った何か』が怪我するわよ」

橘「……絢辻さん、それは無いよ」



54 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 03:13:50.88 ID:DIwo/J6x0

ば、ばれた!? なぜだ!


56 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 03:15:28.40 ID:RlCOSDHg0

橘「僕は、お腹を地面にぶつけるくらいなら、自分の背中から倒れる」

橘「死んでもお腹は守ってみせるよ」

七咲「先輩……」

絢辻「……はぁ、ならさっさと帰りなさい。暗くなると、本当に転ぶわよ」

橘「……! あ、ありがとう! 絢辻さん!」

絢辻「……まったく、末永くお幸せに。呆れるしかないわ」スタスタ

橘「……行っちゃった」



57 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 03:17:42.15 ID:RlCOSDHg0

七咲「ぷはっ……何とか、なりましたね……」

橘「なったんだよね?」

七咲「私には、声しか聞こえていませんでしたので、何とも……」

橘「息苦しく無かった?」

七咲「多少はありましたけど、もう先輩達の会話でハラハラして……それどころじゃ無かったですね」

橘「あはは……」



58 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 03:17:52.40 ID:ZajikbSn0

絢辻さんマジ空気読める


59 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 03:19:55.57 ID:RlCOSDHg0

橘「さあ、今度こそ帰ろう!」

七咲「上着はいいんですか?」

橘「二人で着ると、思ってたより熱いからね。七咲は欲しい?」

七咲「見られたくないのはありますけれど……まぁ、いいです。いっそ見せびらかしましょう!」

橘「それでこそ、淑女だよ! ……たぶん」



62 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 03:22:41.16 ID:RlCOSDHg0

七咲「先輩、せこいです」

橘「ばれた?」

七咲「この歩き方、私が帰り道を主張出来ません」

橘「そりゃ、僕が持ち上げているからね」

七咲「先輩、せこいです」

橘「じゃあ、七咲から離す?」

七咲「絶対に、嫌です」



63 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 03:25:44.39 ID:RlCOSDHg0

橘「さて、家の前まで来たわけだが……」

七咲「どうしたんですか?」

橘「いや、美也が……」

七咲「見つかるのが嫌なら、離したっていいんですよ?」

橘「絶対に、嫌だ」

橘「七咲こそ、見つかってもいいの?」

七咲「この状況なら、誘拐犯は先輩ですから」

橘「七咲、せこい」

七咲「先輩に言われたくありません」



64 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 03:28:41.30 ID:RlCOSDHg0

橘「開けるぞ、開けるぞ、いいんだな!」

七咲「いつでもどうぞ。私からは見えませんから」

橘「うおおおおおおおおおおおっ!!!」ガチャ

美也「にぃに、遅い! 紗江ちゃんの家にお泊まりだから、晩御飯はいらないよ! それに逢ちゃんに連絡できないんだけど、何か……」

橘「た、ただいま……」

美也「…………はぁ」



65 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 03:31:48.89 ID:RlCOSDHg0

美也「もうね、慣れたよ、にぃにに逢ちゃん」

橘「な、慣れたって……」

七咲「美也ちゃん、これには深い事情が……」

美也「抱きしめあって、先に離した方の負け……とかじゃないの?」

橘、七咲「なっ!?」



67 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 03:33:10.58 ID:Tq9IyLBo0

伊達に紳士の妹やってないな美也


69 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 03:37:21.10 ID:RlCOSDHg0

美也「にぃに、今日はにぃに以外、家に帰って来ないから」

橘「え、あ、そうなのか」

美也「逢ちゃん、紗江ちゃんの家に泊まっている事にしておくね」

七咲「美也ちゃん……」

美也「もう、ご近所で有名なバカップルだから、今更何にも言わないよ。ううん、むしろ応援してらんだよ」

橘「美也……」

美也「にぃに、お父さんから伝言」

橘「は、はい!」

美也「孫は、三人がいい」

橘「おいおい……」

美也「じゃ、もう行くね。二人とも寝坊しないようにね!」ダダダダ

七咲「美也ちゃん!」

橘「行っちゃったな」



70 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 03:40:48.67 ID:RlCOSDHg0

七咲「……先輩」

橘「……どうした?」

七咲「晩御飯、どうします?」

橘「ご飯と玉子はあったはずだ」

七咲「じゃあ、卵かけご飯ですね」

橘「だな」



73 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 03:43:26.67 ID:RlCOSDHg0

七咲「先輩、この座りかた好きですね」

橘「しかたないだろ、離れられないんだから」

七咲「えっち」

橘「七咲だって、そうじゃないか」

七咲「先輩がそうしたんですよ」

橘「……否定はしないで置くよ」



74 眠い 2012/02/27(月) 03:48:35.46 ID:RlCOSDHg0

橘「さあ、食べよう」

橘、七咲「いただきます」

七咲「相手の肩ごしって、食べにくいですね」

橘「たしかにそうだな」

七咲「……先輩、ほっぺにご飯ついてますよ」ペロリ

橘「僕が気付くより前に、舐めとらないでくれよ」

七咲「どうしてですか?」

橘「不意打ちだと、舐められる事が楽しめないじゃないか!」

七咲「!? ……すみません、私がもっと深く考えるべきでした」

七咲「でも先輩。舐められるより舐める方が、良いんじゃありませんでしたっけ」

橘「場合による」



75 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 03:54:27.13 ID:RlCOSDHg0

七咲「どうにか……なるもんですね」

橘「僕と七咲に出来ない事は無いからね」

七咲「それもそうですね」

橘「お風呂は明日の朝に入ろうか」

七咲「なら、もう寝ます?」

橘「そうだね」



77 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 03:56:54.20 ID:RlCOSDHg0

七咲「先輩、私たちってバカですね」

橘「結局、制服のまま、寝るんだからね。でもさ、僕はこれでいいと思うよ」

七咲「え?」

橘「これくらい、バカで丁度良いって事」



78 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 04:01:29.62 ID:RlCOSDHg0

橘「幸せバカってさ、悲しんでいる人からすれば、妬ましいんだと思う」

橘「でも、妬ましいから、いつかそうなろうと思える」

橘「梅原なんかよく言うよ。俺も早くバカップルになってやる、ってさ」

橘「だからね、僕達はこのまんま、呆れるくらいバカップルでいよう」

橘「世界中が……まで行かなくても、知ってる人がみーんなバカップルになれるまで、こうして僕達はバカップルらしく抱き合っていよう」

七咲「先輩……」



79 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 04:02:56.31 ID:RlCOSDHg0

橘「何より、僕達が幸せだしね!」

七咲「そうですね!」

橘「それじゃあ、寝ようか」

七咲「はい、おやすみなさい、先輩」




結局、寝ている間に離れたので、引き分けとなりました

おわり



81 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 04:15:33.43 ID:RlCOSDHg0

追記
最近アマガミSS完走してなさすぎだよ
もっと書き手の人達、頑張ろうぜ!



82 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 04:16:23.23 ID:xnGyF1m40

ふろまだー?


85 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 04:19:10.42 ID:RlCOSDHg0

>>82
猛烈に眠いから寝るよ


昼まで残っていたら、蛇足な続きを書く



105 ◆ZLUGH5bpAU7a 2012/02/27(月) 12:15:10.40 ID:RlCOSDHg0

七咲「結局、引き分けですか……」

橘「仕方ないだろ、審判出来ない状況だったんだから」

七咲「まだ、続きします?」

橘「いや、いいよ。もう十分だ」

七咲「え…………」



107 ◆ZLUGH5bpAU7a 2012/02/27(月) 12:22:14.45 ID:RlCOSDHg0

橘「だって、近すぎて七咲の体を眺められないじゃないか!」

七咲「・・・・・・先輩が先輩で良かったです」

橘「褒めてる?」

七咲「恋人としては、絶賛ですね」

橘「そりゃ良かった」 



108 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 12:30:00.05 ID:RlCOSDHg0

橘「で、お風呂・・・・・・先に入る?」

七咲「先輩が先で良いですよ。一番風呂は亭主が入るものですから」

橘「良妻だね」

七咲「誰の彼女だと思っているんですか」

橘「じゃあ、お湯溜めてくるよ」




109 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 12:38:36.84 ID:RlCOSDHg0

七咲「……今の内に」ニヤリ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

橘「七咲ー、じゃあ先に入るねー」

七咲「はい! ゆっくり浸かって来てください」

橘(これ、お決まりのパターンだよね?)



111 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 12:48:02.69 ID:RlCOSDHg0

橘「タオルは持って入った……水着を着ようかと思ったけど、七咲はずっと僕の部屋にいたから、持ってこれなかった……」ジャー

橘「お決まりのパターンだ、七咲なら僕の彼女なら……必ず来る!」

七咲「せんぱーい、湯加減どうですかー?」

橘「ほら来た!」

七咲「嫌そうですね」

橘「そんな事ないよ!!」



114 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 12:57:18.44 ID:RlCOSDHg0

七咲「では・・・・・・こほん。先輩、お背中流しましょうか?」

橘「じゃあ……こほん。お願いしようかな」

七咲「失礼します」

橘「バスタオル・・・・・・なんだかこの前のクリスマスイヴみたいだ」

七咲「水着・・・・・・着てると思います?」

橘「……着てる。断言する」

七咲



117 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 13:03:33.01 ID:RlCOSDHg0

七咲「よく…・・・わかりましたね」

橘「七咲が、僕の彼女であるように、僕は七咲の彼氏だからね。当然さ」

七咲「それもそうですね。……っと、その前にこれを着てください」

橘「これって、僕の水着じゃないか」

七咲「先輩・・・・・・昨日の続き、このお風呂で短期決戦と行きませんか?」

橘「・・・・・・成る程、いいよ。紳士はいかなる挑戦も受けて立つからね」



120 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 13:10:47.16 ID:RlCOSDHg0

橘「ん……待てよ。僕はこの水着で、何かを隠していたような……」

七咲「『月刊競泳水着、四月号』ですか? 先輩最近、あの雑誌がお気に入りですよね」

橘「んなっ!? 七咲、何故それを……」

七咲「特に最近、あの雑誌は方向性が固まってきていますし、先輩の趣味と合ったんですか?」

橘「そうだね、あの雑誌、編集長が変わってから、スレンダーな体によるゆるやかな曲線美にこだわってくれて、僕としては嬉しいかぎr……ごめん、今の忘れて」

七咲「良妻ですから、先輩の趣味趣向以外は忘れますね」

橘「全部忘れてっ!」



121 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 13:18:41.05 ID:RlCOSDHg0

橘「さて、双方水着を来た状況で、一体どうするつもりだい?」

七咲「昨日のむぎゅー戦争及びその中で行われた紳士淑女力競い合い。私は一敗一引き分けと、決して良いとは言えない結果でした」

橘「……リベンジか」

七咲「はい。私は是が非でも勝つために、自分に有利な戦いを申し込みます」

橘「…………」

七咲「紳士淑女力競い合いR《リターンズ》~貴方は一線を踏みとどまれるか~!!!」



123 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 13:26:31.71 ID:RlCOSDHg0

橘「つまり・・・・・・そういう事だね」

七咲「言葉は必要、無いですよね」

橘「紳士に二言は無い。そして、紳士が紳士である限り、一線を越える事も無い」

七咲「…・・・では、お背中を流しますね」

橘「ばっちこい。七咲」



125 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 13:32:43.05 ID:RlCOSDHg0

橘「こういうエッチなお店って、あるんだよね」

七咲「行った事あるんですか?」ゴシゴシ

橘「あるわけないよ!」

七咲「そりゃ良かったです」ゴシゴシ

橘(普通に背中を流しているだけ……? 七咲、一体何を企んでいる?)



127 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 13:38:39.04 ID:RlCOSDHg0

七咲「先輩……警戒していますね」

橘「と、当然だよ・・・・・・ひゃっ!?」

七咲「好きなだけ、警戒してください」ツー

橘(くっ……話している隙に、おへそに手を回された……)

七咲「めいっぱい意識してください。もっと気にしてください」ツンツン

七咲「そして……私の事を、しっかりと感じてください」ピタリ



132 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 14:01:27.09 ID:RlCOSDHg0

橘「今度は打って変わってぐいぐい来るね」

七咲「先輩が、そうさせてるんですよ。ほらほら、一線超えちゃいましょうよ」スリスリ

橘「くっ……七咲、少し成長した?」

七咲「0.5センチほど」

橘「破壊力を上げおって……苦しむのは、下々の民ばかりなのだぞ」

七咲「先輩が……決断してくれれば、全て終わります」



134 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 14:05:49.91 ID:RlCOSDHg0

七咲「……なかなかどうして、耐えますね」

橘「紳士、だからね」

七咲「わかりました、私も本気で行きましょう」スルリ

橘「何を……これはっ!?」

七咲「感じますか、布じゃない、人の肌の感触を。聞こえますか、私の心臓の高鳴りが」

橘「肩の……紐を……」



137 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 14:09:52.80 ID:RlCOSDHg0

七咲「先輩の心臓だって……こんなに激しく……」スッ

橘「七咲……」

七咲「一緒に、行きましょう。先輩」

橘「七咲……ッ!」

七咲「二人でなら、どんな困難だってっ!」

橘「僕は、七咲の魂胆を見破ったよ」

七咲「なっ!?」



139 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 14:15:27.67 ID:RlCOSDHg0

橘「この戦い。七咲の勝利条件は見ての通り、僕に一線を越えさせる事だ」

橘「だけれど、僕の勝利条件が、結局わからないままだ」

七咲「それは……最初に」

橘「そう、『言わなくてもわかる』これが七咲の作った罠……違うかい?」

七咲「…………」

橘「普通に考えれば、『僕が七咲に対して一線を越えない』事が勝利条件だろう」

橘「だが、これは嘘だ。これは『紳士淑女力競い合いR《リターンズ》~貴方は一線を踏みとどまれるか~』……つまり、紳士淑女。僕の勝利条件も七咲と同じだ」

橘「『僕が七咲に一線を越えさせる』……受け身になっていた僕には、絶対に辿り着けない勝利条件さ」



140 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 14:16:55.28 ID:RlCOSDHg0

七咲「そ、それがどうしたって言うんですか! 私の優位は変わりません」

橘「僕は……これより攻勢に出る!」

七咲「きゃっ……」



143 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 14:19:44.43 ID:RlCOSDHg0

橘「と、ここまで読ませて僕に七咲を襲わせて、七咲の勝利。これが七咲の思い描いた勝利への道筋、だね?」

七咲「なっ……」

橘「良くできた罠だよ。僕も序盤で完全にはまっていた」

七咲「どうして……わかったんですか」

橘「簡単さ、『一線を越える』の定義があいまいなんだ」



144 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 14:25:32.80 ID:RlCOSDHg0

橘「そもそも、僕のように紳士かつ男子高校生な人は、『一線を越える』という言葉に一つの想像しか出来ない……つまり、暴走だ」

橘「だから僕は、その定義での『一線を越える』にかからない領域で、七咲に手を出そうとする」

橘「言うまでも無く、この恰好で抱きしめたり、くすぐったり……だ」

橘「だがこの戦いに審判はいない。落ち着いて、客観的に二人で自分たちを眺めた時に、その様はどう見えるだろうか」

橘「七咲に限界まで押しやられた僕が、変な理屈を作って七咲にエッチなイタズラをしようとした。そう見えるだろう?」

橘「それは……ある種の『一線を越えた』だ」



145 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 14:31:36.73 ID:RlCOSDHg0

七咲「そこまで……わかったんですか」

橘「誘い受けもここまで来れば凄まじいね。我が彼女ながら、感心するよ」

七咲「完敗です……私の策略を、全部見透かされました。私は、また勝てなかった……」

橘「そうだね、七咲は勝てなかった。でも、負けてもいない」

七咲「え……でも、私は『先輩に一線を越えさせる』事が出来ませんでした」

橘「僕の勝利条件は、曖昧なままだ。だからここで定義しよう」

橘「僕の勝利条件は『七咲に一線を越えさせる』事だ。そして七咲は『競泳水着の肩の紐を、ずらした』だけにすぎない。これは一線を超えたことにはならないね」

七咲「じゃあ……勝負は……」

橘「引き分け、かな」



146 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 14:31:58.34 ID:JXH/krcYO

なんだと……


147 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 14:34:54.38 ID:RlCOSDHg0

七咲「先輩……そんなのじゃ、私の気が収まりません。私は淑女として、こうして全力で挑んだ。それを完膚無きまでに叩きのめされました。なのに、引き分けだなんて……ッ!」

橘「じゃあ、交渉だ」

七咲「え……」

橘「僕は、七咲に背中を流してもらいたい。エッチなのも勝負も関係無しに、ね」

七咲「先輩……」

橘「やってくれる、かな?」

七咲「当然です! しっかり洗いますね!」



148 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 14:37:37.38 ID:RlCOSDHg0

お風呂編おわり
デート編行きます



149 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 14:38:28.42 ID:CZvEjA3+0

なぜとばしたし


150 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 14:39:07.44 ID:x5Q6wCTn0

まだまだ続くよ!



162 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 15:31:14.77 ID:RlCOSDHg0

橘「というわけで、デートだ!」

七咲「ただ単に、先輩の家にいられなくなっただけですよね」

橘「仕方ないじゃないか。両親に会うには、まだ僕たちのレベルは……」

七咲「この前の、『紳士淑女カップルバトル!』は……私達の圧倒的敗北でしたからね」

橘「知らなかったよ、僕。自分が、あんなに無力だったなんて」

七咲「先輩のせいじゃありません。あの時、先輩の足を引っ張ったのは私で……」

橘「でも、こうして僕たちは特訓をしている。いつかは、あの二人に勝てる日が来るさ」

七咲「はい、頑張りましょう!」



164 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 15:35:11.36 ID:RlCOSDHg0

橘「駅前までは来たけれど、どこに行きたい?」

七咲「今日は、『普通』にお買いものをしたいと思います」

橘「『普通』に?」

七咲「はい。『普通』に」

橘「てっきり、いきなり勝負かと思ったんだけどなぁ」

七咲「ふふ……勝負は、時を見なければ勝てませんから」



165 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 15:37:39.25 ID:RlCOSDHg0

橘「いやぁ、いっぱい買ったねぇ」

七咲「荷物持ちみたいにさせてしまって、すみません」

橘「いやいや、これも紳士の仕事だからね」

七咲「なら、私も……淑女としてお返しをしなきゃいけませんね」

橘「え?」

七咲「ちょっと待っていてください、買ってきます」タタタタ

橘「なんだか、嫌な予感がするなぁ……」



166 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 15:39:44.71 ID:RlCOSDHg0

七咲「買ってきましたよ、先輩」

橘「それは……たこやき?」

七咲「はい、焼き立てたこやき五個です」

橘「それで、どうするんだい?」

七咲「先輩、勝負してください」

七咲「『たこやきはふはふポッキーゲーム』です!」



169 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 15:45:02.30 ID:RlCOSDHg0

橘(たこやき……は、まぁそのままだろう。だが、『はふはふ』? 『ぱふぱふ』じゃないのか……)

橘(はふはふの意味は……おそらくあつあつのたこやきを食べる時の音……そしてポッキーゲーム……)

橘(なんだか、危険な香りだ)

七咲「先輩、ルール説明をしましょうか?」

橘「あぁ、頼むよ七咲。まったく見当がつかないんだ」

七咲「嘘ですね」

橘「!?」

七咲「先輩は嘘をついています。もう気づいているんでしょう? このゲームが、一体どういうゲームなのか」



170 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 15:49:14.38 ID:RlCOSDHg0

橘「ちょっとだけ、だけど細かいルールはわからないから、やっぱり説明をお願いするよ」

七咲「わかりました。説明します」

七咲「まず、たこやきをポッキーゲームのようにして、二人でくわえます。そして、双方食べて行きます。先に『たこ』を食べた方が勝ち。以上です」

橘「勝負は『たこ』か……」

七咲「なお、たこやきは五個あるので、五回勝負で勝利数を競います。良いですか?」

橘「……わかった、やってみよう」



171 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 15:52:52.17 ID:RlCOSDHg0

橘(熱っ! それもそうか、これは焼き立てだ……っ!?)

橘(そうか、わかったぞ。なら、勝負はこの一個目だ!)

七咲「へあ、ほほはいあーがはっははふあーふぉえふ(では、このタイマーがなったらスタートです)」

橘「いーあおう、あけほひあいひょーいえ(いいだろう、火傷しないようにね)」

七咲「ふおんへふ(愚問です)」

ピピピピピピピピピピピピピ



173 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 15:56:12.49 ID:RlCOSDHg0

橘(くっ……予想よりも、中が熱い……これでは、先に進めないっ!?)

橘(そんなっ!? 七咲が止まらない? これでは……くぅ……)

七咲「先輩……思っていたよりも弱いですね」

橘「どうして……七咲はそのペースで食べられるんだい?」

七咲「私がもう一勝したら、教えてあげます」

橘「残念だな、じゃあ教えてもらえないや」



176 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 16:04:31.05 ID:RlCOSDHg0

橘「くっ……」

七咲「ちょろいもんですね。では教えてあげましょう」

七咲「水泳部は、毎年創設祭でおでんを作っています。もちろん、創設祭の前には予行練習も有ります」

橘「ま、まさか……」

七咲「そう、そのまさかですよ、先輩。友達と一緒に行った『大根早食い競争』……過酷な女の争いが、結果として私に『熱を苦しながら食べる』術を教えてくれた」

橘「そう、か……それであんなに速かったんだね」

七咲「はい……」



177 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 16:07:16.86 ID:RlCOSDHg0

橘(だが、七咲も気づいているはずだ。自分の利点が、もう生かせなくなる事を)

橘(そう、たこやきは冷めるんだ! もう、次からはちょっと熱くても、危険じゃない!)

橘「次は……勝つ!」

七咲「王手ですよ、頑張ってください、先輩」

橘「紳士の本領は、ここからさ!」



178 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 16:11:13.28 ID:kdgLHeYRO

なんだこれwwwいいぞwww


179 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 16:11:16.85 ID:RlCOSDHg0

ピピピピピピピピピピピピピ

橘(一口で、七咲を傷つけないように!)

七咲「んむっ!?」

橘「七咲も、まだまだ乙女だね。いくらちょっと大きなたこやきだからって、一口で食べられないなんて」モグモグモグモグ

七咲「ふふふ、それでこそ先輩ですよ」

橘「さぁ、反撃開始だ!」



180 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 16:17:15.36 ID:RlCOSDHg0

「ねぇねぇ、あれって……」「あぁ、あれね」「やっぱり……」「すっげぇ……」

ガヤガヤ  ザワザワ

「あれ、もしかして……」「どうしたの……うわぁ、あいつらまたあんな事……」「凄いよね、憧れちゃうよね!」「やめておきなさい、恵子。あなたには無理よ」「えーそんなー」

ワイワイ  ザワザワ

橘(ギャラリーが増えたな……なら、ここで僕が華麗に一勝して、ラストの一戦で魅せるッ!)

七咲「ひひあふよ、へんあい(行きますよ、先輩)」

ピピピピピピピピピピピピ



183 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 16:24:10.83 ID:RlCOSDHg0

七咲「……ここまで来るとは、思っていませんでした」

橘「こんなにギャラリーがいる中で、恥ずかしい負け方はしたくないからね」

七咲「本当は、これを使いたくは無かったのですが……」スッ

橘「それは……ソースの小袋ッ!?」

七咲「そうです……そして私は、本来この五個全てに使うべき袋を、残りの一個に全てかけます!」

橘(それは……一口で食べようとする僕にはあまり関係が無いはずだ。むしろ普通に食べる七咲にとって、食べにくくなるんじゃ……)

橘(いや、違う! これは七咲の決意だ! 七咲も、一口で食べる気なんだ! 己を劣勢に置くことで、己の覚悟を決める……やるじゃないか)



184 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 16:34:12.50 ID:RlCOSDHg0

橘(くっ……二人ともくわえる所にソースはついていない、だけどバランスを崩したら……顔にソースがべったりついてしまいそうだ)

橘(早く、早く始まってくれッ!)

ピピピピピピピピピピピピピピピピピピ

橘(くっ……口の位置は互角……『たこ』はどこだっ!)

橘(僕の口の中にはいない、幸い七咲の口には繋がったままだ……今ならっ!)

七咲「ん、んむ……ッ!」

橘(七咲の舌が侵入して来たっ!? でも、こっちに『たこ』は……)

「ねぇ、あれさ」「熱烈だぁ」「妬ましや……」「……ディープ」「逮捕されればいいのに」

橘(無いぞ、どこにも……どこにも『たこ』が無いぞっ!?)



185 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 16:42:55.13 ID:RlCOSDHg0

橘「ぷはっ……」

七咲「はぁっ……はぁっ……」

橘「……七咲、『たこ』は?」

七咲「先輩が食べたんじゃ無いんですか?」

橘「僕の方にも……無かったね」

七咲「じゃあ……」

橘「たこなし……だったって訳か」

七咲「お店に抗議して、もう一個もらいます?」

橘「いや、いいよ。たこなしだったおかげで、どさくさに紛れて良い思いをした気がするから」

七咲「え?」

橘「あんなにいたギャラリーが、どん引きして帰るくらい……傍から見てもディープだったみたいだから」

七咲「あぁ……たしかに……」



186 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 16:46:51.30 ID:RlCOSDHg0

七咲「結局……今日は二引き分けでしたか……」

橘「まぁ、そういう日もあるよね」

七咲「次回こそ勝ちますからね」

橘「紳士はいついかなる挑戦でも受けよう」

七咲「約束ですよ」

橘「……わかった」

七咲「いつまでも、こうして一緒にいましょうね」

橘「うん、ずっとずっと一緒にね」


おわり



187 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 16:52:06.39 ID:RjOIXUZV0




189 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 17:05:43.46 ID:CZvEjA3+0



この記事へのコメント

トラックバック

URL :

最新記事
スポンサードリンク
カテゴリ
月別アーカイブ
おすすめサイト様新着記事
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。