スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ハマーン「ガンダムファイターの友人ができた」マシュマー「!?」

引用元: http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1349670231/
1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 13:23:51.68 ID:hoElssnM0

アレンビー「ごめーん、待ったー?」

ハマーン「いや、私も先程来たところだ」

アレンビー「そう? じゃあ行こっか……って言いたいんだけど、その前に」

ハマーン「どうした?」

アレンビー「あのさ。この男の人……誰?」

マシュマー「私はマシュマー・セロ。ハマーン様に忠誠を誓う薔薇の騎士だ!」

ハマーン「……すまん。どうしても護衛したいと言って譲らなくてな……」

アレンビー「へ、へぇ……まあ、いいけどさ」


4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 13:26:36.35 ID:hoElssnM0

アレンビー「そういえば、もうお昼食べた?」

ハマーン「いや」

アレンビー「じゃあその辺で腹ごしらえしようよ! ファーストフードでいい?」

ハマーン「……ファーストフードか。もう何年も食べていないな」

アレンビー「何年もって……普段は何食べてんの?」

ハマーン「普通だよ。ムニエルやオマール海老などの魚介類が好みだが、基本はシェフに任せている」

アレンビー「…………えっ」


5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 13:29:22.05 ID:hoElssnM0

アレンビー「あたしの知ってる普通と違う……」

ハマーン「どうした?」

アレンビー「もしかして、ハマーンってお金持――」


マシュマー「『様』を付けんかぁぁぁ!!」


アレンビー「!?」ビクッ


8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 13:34:48.85 ID:hoElssnM0

マシュマー「貴様! このお方はネオ・ジオンの――」

ハマーン「よい、マシュマー」

マシュマー「し、しかし……くっ、承知いたしました」

アレンビー「び、びっくりしたぁ……呼び捨てがダメなくらい、凄いお嬢様なの?」

ハマーン「フッ、気にする必要はない。それより昼食だ」

アレンビー「あっ、そうだったね。行こ行こっ」


マシュマー「むぅ……タメ口でさえ許容しがたいというのに、呼び捨てとは……」


10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 13:41:40.19 ID:hoElssnM0

――
――――


ハマーン「ふむ……俗物だが、たまに食すと案外悪くないものだな」

アレンビー「あたしは結構食べてるけどねー」

ハマーン「それは、世辞にも食生活が整っているとは言えんな?」

アレンビー「だろうね。だから太るんだろうけど……」

ハマーン「ほう、太っているようには見えないが」

アレンビー「この間500gも増えちゃって……」

ハマーン「フフ……それは確かによくないな」

マシュマー(たった500gの何を気にするというのか……難しいものだ)


12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 13:46:29.02 ID:hoElssnM0

ハマーン「……それで、いくつだ?」

アレンビー「それ聞いちゃう?」

ハマーン「女同士だ、別に良いだろう」

アレンビー「こっちの人は?」チラッ

マシュマー「…………」

ハマーン「マシュマーは、こう見えて口の固い男だ。そうでなくては側に置かんよ」

マシュマー「は、ハマーン様……そのような言葉をいただけるとは、ありがたき幸せ!」



アレンビー「……でも、ちょっと変わってるよね」

ハマーン「ああ。それだけが難点だよ……」


16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 13:55:02.33 ID:hoElssnM0

ハマーン「マシュマーが邪魔なら席を外させるが」

マシュマー「……ハマーン様のご命令とあれば、それもやむなし」

アレンビー「ううん、別にいいよ。あたしはこの間の検査だと、155cm、45kgだった」

ハマーン「……それは標準だ。太っているとは言わん」

アレンビー「そっか。ファイトやトレーニングで燃焼してるからかも。そういうあんたはどうなの?」

マシュマー「き、貴様ぁ! 呼び捨てどころか今度は『あんた』だと!?」ブルブル

ハマーン「いいと言ったぞ、マシュマー。小娘とはいえ私の友人に違いはない」

アレンビー「小娘って、あんた21だよね? 4歳しか違わないじゃん……」


17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 14:00:16.21 ID:hoElssnM0

アレンビー「ねぇねぇ、あたしも言ったんだし教えてよ」

ハマーン「……168の、48」

アレンビー「いぃ!? や、痩せすぎだよ! そんな食生活だとそのうち死ぬよ!?」

ハマーン「重々承知している。だが、見た目はカリスマ性に関わるからな……」

アレンビー「……カリスマ性? ハマーンって何者?」

ハマーン「当ててみろ。ニュータイプなら私の心を感じられるだろう」

アレンビー「あたし、超オールドタイプなんだけど……」


20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 14:04:04.17 ID:hoElssnM0

マシュマー「おい、小娘」

アレンビー「なに?」

マシュマー「ハマーン様の身体情報は国家機密だ。外に漏らせば銃殺刑ということを頭に留めておけ」

アレンビー「えぇ……? 国家機密とか銃殺刑とか、なんか物騒な単語まで出てきたし……」

ハマーン「銃殺刑にしようにも、この女に銃など通じないがな」

アレンビー「まあね。ガンダムファイターだから」


21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 14:09:02.68 ID:hoElssnM0

マシュマー「……未だに信じがたいな」

アレンビー「え?」

マシュマー「正直、どこにでもいる普通の娘にしか見えん。本当にガンダムファイターなのか?」

アレンビー「あ、信用してないね。じゃあさ、試してみる?」

マシュマー「……試す? アームレスリングでもやるのか?」

アレンビー「違うって。ゲーセンにもっといいモノがあるんだよね~」


25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 14:15:04.00 ID:hoElssnM0

ゲームセンター――


マシュマー「体感格闘ゲーム『バトル兄貴2』?」

アレンビー「そ。プレイヤーの動きにあわせてキャラが動く、最新の格闘ゲームだよ」

ハマーン「概念的にはモビルトレースシステムに近いな」

アレンビー「よく知ってるね。ドモンと知り合ったのもこれがキッカケだったなぁ」

ハマーン「面白いな。マシュマー、やれ」

マシュマー「……承知しました。戦士として場に立つのであれば、女子供であろうと手加減せんぞ」

アレンビー「いいよっ。さあ、ファイトしようよ!」


26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 14:16:07.05 ID:qF/yvNEm0

両方とも恋バナで盛り上がりそうだな


27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 14:17:13.18 ID:lPLKZer80

>>26
基本的にシャアとドモンの悪口を吐きまくるんですねわかります


28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 14:20:44.15 ID:hoElssnM0

数分後――


アレンビー「体の慣らしは終わった?」

マシュマー「うむ。いつでもかかってくるが良い」

アレンビー「じゃ、ファイト前に握手ね」


ギュッ


アレンビー「へぇ。ファイターじゃないのに結構鍛えてるね」

マシュマー「…………」

アレンビー「……どうしたの?」


29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 14:24:41.09 ID:hoElssnM0

マシュマー(柔らかい手だ……将校となってから女性の手など久しく握っていなかったが……)

アレンビー「……大丈夫? なんか顔赤いよ」

マシュマー「いやっ! そ、その……」

ハマーン「…………」ジー

マシュマー「うっ!? は、ハマーン様、これは、これは違うのです!」

ハマーン「? 何が違うのか分からんが、早く始めろ」

マシュマー「は、はっ!」


30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 14:29:30.66 ID:hoElssnM0

ストーカー「皆さんお待ちかね! これよりネオ・ジオン将校、マシュマー・セロ 対――」

ストーカー「ネオスウェーデン代表、アレンビー・ビアズリーのファイトを始めます!」

ハマーン「どこから沸いて出たのだ、この中年は」

ストーカー「それでは、ガンダムファイト! レディ~……ゴー!」


マシュマー「おうりゃぁぁぁ!!」

アレンビー「遅いよ!」


ドゴォ!


マシュマー「うぐぉぉぉぉ……」ガクッ

ハマーン「いいのが腹に入ったな……マシュマー、そこで吐くなよ」


33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 14:33:22.82 ID:hoElssnM0

マシュマー「ぬぐぐ……!!」

アレンビー「えっ!? た、立てるの?」

マシュマー「は、ハマーン様の前で、無様な姿を見せられん……!」

アレンビー「……凄いね、この人」

ハマーン「それほどか?」

アレンビー「ゲームだし衝撃は相当減ってるけど、私のパンチ食らって立てる人なんて殆どいないよ」

ハマーン「ほう。マシュマー、大したものだな」

マシュマー「こ、光栄の極み……」


34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 14:39:12.26 ID:hoElssnM0

マシュマー「うおあぁぁぁ!」

アレンビー「好きな人にいいとこ見せたいだろうけど、ごめんね」


ズドォ!


マシュマー「おぐっ」バターン

ハマーン「……ファイター相手に、健闘した方か」

アレンビー「うん。いいファイトだったよ!」

マシュマー「――――」

アレンビー「って、聞こえてないか……」


37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 14:45:50.20 ID:hoElssnM0

ハマーン「おいマシュマー、起きろ」

マシュマー「――――」

アレンビー「全然起きないなぁ。やりすぎちゃったかな?」

ハマーン「どこにそんな力が詰まっているのだ……」

ストーカー「アレンビー選手は、こう見えてパワーファイターですから」

ハマーン「……そうは見えんな」

ストーカー「ですが、あのボルトガンダムを48秒で倒した経験もおありですよ」

アレンビー「あれは……あのシステムのせいだから。その話はしないで」

ストーカー「これは失敬」


ハマーン(……なんだ? 一瞬、アレンビーの心に陰りが見えたが……)


39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 14:51:24.71 ID:hoElssnM0

ハマーン「……それはともかく、なぜ貴様は普通に会話に入っている。失せろ、俗物!」

ストーカー「それでは、失礼いたします」サササッ

アレンビー「速っ。ゲルマン忍者みたい」

ハマーン「さて……では、マシュマーは目が覚めるまでどこかに寝かせておくか」

アレンビー「そだね。折角ゲーセンに来たんだし、何かゲームやってく?」

ハマーン「……思い返せば、私はゲームというものをやったことが無いな」

アレンビー「え……マジ?」

ハマーン「プライベートでは嘘などつかんよ。政治ではともかくな」


42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 14:55:12.29 ID:hoElssnM0

アレンビー「じゃあこれやろうよ。『機動戦士Zガンダム エゥーゴVSティターンズ』」

ハマーン「コンピュータゲームか。キュベレイはあるのか?」

アレンビー「あるよ。キュベレイ好きなの?」

ハマーン「い……いや、そういう訳ではないが」

アレンビー「じゃあ百式とかどう? 使いやすいよ」

ハマーン「断る」

アレンビー「……えっ」


44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 15:01:07.86 ID:hoElssnM0

ハマーン「……他には無いのか?」

アレンビー「そ、それなら、ジ・Oもオススメ――」

ハマーン「却下だ」

アレンビー「…………」

ハマーン「……キュベレイ一択だな」

アレンビー「う、うん。それでいいと思うよ……」


45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 15:06:42.25 ID:hoElssnM0

2時間後――


アレンビー「あー、遊んだ遊んだ! ハマーン超強いね、ホントに初めてやったの?」

ハマーン「気に食わん」

アレンビー「…………え?」

ハマーン「キュベレイは、スペック上はもっと機動性が高いはずだ」

アレンビー「ふぅん……?」

ハマーン「ファンネルの弾数も実際は倍以上ある」

アレンビー「なんか、詳しいね……」


47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 15:11:38.03 ID:hoElssnM0

アレンビー「じゃあ……次は、ショッピングにでも行こっか」

ハマーン「……一緒に出かけるとは、そういうものか」

アレンビー「うん。そういうもの」

ハマーン「私は、同性の友人と出かけたことなどほとんど無くてな。何をすればいいのかも分からん」

アレンビー「……意外とバカだね」

ハマーン「なに……?」


50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 15:16:50.20 ID:hoElssnM0

アレンビー「したいことすればいいの。映画でもいいし、喫茶店で何時間も喋ってもいいし」

ハマーン「それは……喫茶店の店員に迷惑だろう」

アレンビー「そんなの気にしたら負けだよ。好き勝手生きないで何が楽しいのさ?」

ハマーン「……フフ。面白い奴だな、貴様は」

アレンビー「ええ? それが普通だと思うけどなぁ……」

ハマーン「楽しく生きるという感情など、とうに忘れていたよ」

アレンビー「……確かに、なんか苦労してそうだもんね、ハマーンって」


52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 15:21:42.25 ID:hoElssnM0

アレンビー「じゃあ、行く前にマシュマーさんを起こしてから……って、あれ?」

ハマーン「……マシュマーを寝かせておいた場所に、誰もおらんな」

マシュマー「ハマーン様ぁぁぁぁ!」ダダダ

アレンビー「わっ、走ってきた」

ハマーン「マシュマー、起きていたのか。大声を出すな、恥を知れ」

マシュマー「ハッ! も、申し訳ありません……」


53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 15:27:33.31 ID:hoElssnM0

マシュマー「しかし、ハマーン様に急ぎこれを献上したく……」

ハマーン「……なんだ、これは」

アレンビー「キュベレイのぬいぐるみだね」

マシュマー「クレーンゲームで取って参りました! 1万ほど吸い込まれましたが……」

ハマーン「………………」

アレンビー「これこれ。これが好きに生きるってこと。ハマーンは不器用すぎだよ」

ハマーン「……なるほどな。マシュマー、褒めてつかわす」

マシュマー「ははっ……え?」

ハマーン「どうした?」

マシュマー「い、いえ。『くだらん』と一蹴されることも覚悟しておりましたので……」

ハマーン「私がそんな冷血な女に見えるか?」ニヤリ

マシュマー「め、滅相も無い!」


57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 15:34:57.66 ID:hoElssnM0

ハマーン「では、次に行くとするか。買い物をするという話だったな」

アレンビー「うん。まずは服だね」

ハマーン「服?」

アレンビー「うん。ハマーンの服」

ハマーン「……私は、服なら十分すぎるほど持っているが。パーティ用、会談用……」

アレンビー「違うって、買うのは遊びに行く時の服だよ」

ハマーン「今着ているこの服では、何か問題があるのか? 全身黒という私好みの――」

アレンビー「ダサい」

ハマーン「!?」

マシュマー「!?」


61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 15:40:17.90 ID:hoElssnM0

ハマーン「わ、私なりに考えて、公的なドレスやスーツは避けたのだが……」

アレンビー「だからって全身黒とか、友達と遊びに行く時の格好じゃないよ」

ハマーン「……そうなのか、マシュマー?」

マシュマー「私はハマーン様がどのようなお姿であれ、その魅力は変わらないものと――」

ハマーン「貴様の主観ではなく、一般論でだ」

マシュマー「……あえて申し上げるならば」

ハマーン「…………」

マシュマー「『無いな』と」

ハマーン「ぐぅぅっ! 貴様、なぜ私が出かける前に言わなかった!」

マシュマー「ご、ご機嫌で準備をされているハマーン様を見ると、なんとも言い出しづらく……」


65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 15:47:52.72 ID:hoElssnM0

デパート レディース用品売場――


アレンビー「うーん……これも捨てがたいね」

ハマーン「安いな。たった10万か」

アレンビー「や、安い?」

ハマーン「ああ、金に糸目はつけんよ。私に似合う物を選びたい」

アレンビー「赤とか似合うんじゃない?」

ハマーン「それは断る」

アレンビー「……何かこだわりでもあるの?」

ハマーン「いいや。あるのは、嫌な思い出だけだよ」


71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 15:56:12.49 ID:hoElssnM0

アレンビー「じゃあ、これとこれ、試着しよう」

ハマーン「いいだろう」

アレンビー「あとついでに下着も何着か選んだから、これも着けてみて」

ハマーン「こ、これは……なかなかきわどいな……」

アレンビー「そう? マシュマーさん、どう? これ」サッ

マシュマー「いっ!?」

ハマーン「ま、マシュマーに見せるな!」

マシュマー「そ、そうだ。私に話を振られてもだな……」

アレンビー「下着は男の意見が重要なんだよ? ハマーンが着けたところを想像すればいいんだって」

マシュマー「そんな不埒なことができるか! な、なんて女だ……!」

アレンビー「マシュマーさん、純情すぎでしょ……」


75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 16:02:32.61 ID:hoElssnM0

ハマーン「これはどう着けるのだ?」

アレンビー「ここをこうして、こう」キュッ

ハマーン「あっ……! き、きつい……」

アレンビー「痩せてるから、しっかり締めとかないとずり落ちちゃうよ」グイッ

ハマーン「んんっ……!」



マシュマー「……二人が一向に試着室から出てこんな」

メイリン「うわっ、ちょっとお姉ちゃん、あの人見て」

ルナマリア「やだぁ、下着売り場に突っ立ってる。もしかして変態?」

メイリン「彼女待ちなんじゃない? そうは見えないけど」クスクス

マシュマー「…………なんと過酷な任務だ……!」


77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 16:08:39.58 ID:hoElssnM0

数時間後――


ハマーン「疲れた……」

マシュマー「疲れた……」

アレンビー「なんでマシュマーさんまで疲れてんの?」

ハマーン「……どこかで休憩したいのだが」

アレンビー「いいよ。その辺の喫茶店に入ろっか」

ハマーン「ああ。落ち着ける場所ならどこでも構わんよ」

マシュマー「しかし小娘、貴様なんというバイタリティだ……」

ハマーン「確かに、まったく疲れる気配を見せんな」

アレンビー「鍛えてますから」シュッ


81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 16:15:37.53 ID:hoElssnM0

――
――――


アレンビー「ふぅ。それにしても、ハマーンってほんとに普通の人じゃないね」

ハマーン「アステロイドベルトまで行った人間が帰ってくれば、普通ではなくなるよ」

アレンビー「へー。よくわかんないけど、お金持ちのお嬢様なの?」

ハマーン「……そのようなところだ。ところで、私にも貴様の話を聞かせろ」

アレンビー「え?」

ハマーン「女性のガンダムファイターは珍しいのだろう? どう生きてきたのか興味がある」

アレンビー「そうだけど……たぶん私の話なんて聞いても、あまり面白くないよ」


82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 16:23:19.32 ID:hoElssnM0

マシュマー「実は、ハマーン様がこの小娘に会うと聞き、事前に調べておきました」

アレンビー「あ、それ読み上げてもらった方が早いかも。読んでみて」

マシュマー「アレンビー・ビアズリー。ネオスウェーデン代表のガンダムファイターです。
      17歳女性。身長155cm、体重45kg。スリーサイズは上から82・50・81。
      特技は軍で習った格闘術、趣味はゲームと映画。
      無名のファイターでしたが、バーサーカーシステムによって
      優勝候補のボルトガンダムを48秒で倒し、一躍名を馳せました。
      その後ゴッドガンダムに敗れ、惜しくも優勝を逃しております。以上」

アレンビー「詳しすぎて気持ち悪いよ!」

ハマーン「貴様、その調子で私のことまで調べていないだろうな……」

マシュマー「い、いえ! ハマーン様の情報は国家機密ですので!」


86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 16:30:05.80 ID:hoElssnM0

マシュマー「あんなに強い貴様より、更に強いファイターがいるのか……」

ハマーン「ゴッドガンダムというと優勝したガンダムだな。ファイターはドモン・カッシュだったか」

アレンビー「うん。敗けた後は、一緒にトレーニングしたり、タッグを組んだり……」

ハマーン「…………」キュピーン

アレンビー「ドモンはかっこいいんだよ。悲壮な運命にも負けずに――」

ハマーン「その男が好きなのか?」

アレンビー「…………ちょっと。NT能力って、そういうとこに使うの、アリなの?」

ハマーン「フフ……」


88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 16:36:11.27 ID:hoElssnM0

アレンビー「ま、結局フられちゃったんだけどね」

ハマーン「ほう。未練があるならいくらでも聞いてやるぞ」

アレンビー「うーん。確かにまだ好きなんだけど、もう諦めちゃったし……」

ハマーン「いや、心の奥底では自分を捨てた男に対する恨みつらみが溜まっているはずだ」

アレンビー「そんなことないってば」

ハマーン「なぜ振り向いてくれないとか、また置いていくのかとか、全ての憎しみを吐き出せ!」

アレンビー「……なんか、嫌なことでもあったの?」

ハマーン「………………」


92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 16:43:46.16 ID:hoElssnM0

ハマーン「……この間、偶然昔の男と再会してな」

アレンビー「ほうほう」

ハマーン「だが私と奴は敵同士だった。そこで私に付いてこいと言ったのだが、跳ね除けられた」

アレンビー「あー、よくあるパターンだね。それでそれで?」

ハマーン「そこで私の物にならないのならばいっそ、と思い、殺してやったよ」

アレンビー「ええええええぇぇぇぇぇぇぇ!?」

ハマーン「フン……」

マシュマー「ハマーン様は元来こういうお方だ。貴様の前ではそのお姿を見せていないが」

アレンビー「ええええぇぇぇぇぇ……」


97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 16:51:37.47 ID:hoElssnM0

ハマーン「これが貴様の言っていた『好き勝手に生きる』ということかもしれんな」

アレンビー「絶対違うから! 迷惑とかじゃなくて、人殺しちゃってるじゃん……」

ハマーン「人を殺すなど、パイロットであれば日常茶飯事だろう?」

アレンビー「それでも、キラルでもそこまで安易に殺さないよ……ってハマーン、パイロットだったの?」

ハマーン「…………知らん。教えてやる義理は無い」

アレンビー「ちょっと、傲慢すぎるって……そんな偉そうな態度じゃ、その元彼も逃げちゃうよ」

ハマーン「男に媚びるなど我慢できん」

マシュマー「さすがはハマーン様! お姿だけでなく理念までお美しい……」

アレンビー「あ、これが普通なんだ……?」


100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 17:02:48.40 ID:hoElssnM0

――
――――


ハマーン「……む。もうこんな時間か」

アレンビー「ホントだ。じゃあ晩ご飯でも食べて、その後映画とか……」

ハマーン「いや、私はもう戻らねばならん。公務があるのでな」

アレンビー「公務……?」

ハマーン「ああ。良かったよ、貴様に会えて」

アレンビー「……あははっ、大げさすぎ! また遊びに行こうね!」

ハマーン「その時はこちらから連絡しよう。行くぞ、マシュマー」

マシュマー「かしこまりました、ハマーン様」


101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 17:09:05.68 ID:hoElssnM0

――
――――


アレンビー「……ってことがあったの。面白い奴でしょ?」

レイン「あ、アレンビー……あなた、もしかしてハマーン・カーンを知らないの?」

アレンビー「うん。あんまりニュースとか見ないから」

ジョルジュ「……ハマーン・カーンはザビ家の正統、ミネバ・ラオ・ザビの摂政です」

アルゴ「つまり、ネオ・ジオンの実質的な指導者ということだ」

アレンビー「えっ……」

チボデー「何かとんでもないことしてねぇだろうなぁ?」

アレンビー「………………」


アレンビー「い……いっぱいしちゃったけど……」


102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 17:14:21.42 ID:hoElssnM0

ハマーン「イリア」

イリア「……ど、どうされたのです、その庶民的なお召し物は……」

ハマーン「そのようなこと、どうでも良い。私の私服について、何故普通ではないと指摘しなかった」

イリア「……はっ!?」

ハマーン「お陰で、そのコーディネートだけで貴重な時間を使ってしまったではないか……!」

イリア「な、何のお話でしょうか?」

ハマーン「その時間があれば、映画が観れたと言っている……!」

マシュマー「ハマーン様、おいたわしや……」

イリア「……も、申し訳ありません……」


105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 17:22:16.84 ID:hoElssnM0

ピロリン♪

アレンビー「あっ、ハマーンからメールだ」

レイン「あなた、本当にハマーン・カーンとどういう仲なの……?」

アレンビー「『来月頭の日曜に映画を観よう』だって。おっけーだよ、っと」カタカタ

レイン「その……くれぐれも、失礼の無いようにね」

アレンビー「またダサい服着てきたら『なにそれダッサ!』ってパシーンと叩こうと思ってたんだけど」

ドモン「おいおいアレンビー、それはまずいだろう」

アレンビー「もう、ドモンまでそんなこと言うの? ただの友達なのに……」

ドモン「手加減しないと死んでしまう。軽くやるんだ」

アレンビー「わかった!」

レイン「そういう問題じゃないから!」


110: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 17:32:28.39 ID:hoElssnM0

ハマーン「マシュマー、最近流行りの映画は何だ」

マシュマー「来月頭の話であれば、まどかマギカなど如何でしょうか」

ハマーン「よく知らんが、貴様に任せる。つまらぬものであれば銃殺刑だ」

マシュマー「承知いたしました」

ハマーン「あとは、もう一度ゲームセンターという所に行きたいのだが……」

マシュマー「『エゥーゴvsティターンズ』の家庭版が私の部屋にございます」

ハマーン「本体ごと貸せ。あと対戦に付き合うのだ」

マシュマー「ははっ」

ハマーン「それと『バトル兄貴2』でアレンビーに一矢報いられるよう、貴様も特訓しておけ」

マシュマー「はっ……は!?」

ハマーン「私の騎士であれば造作もあるまい?」ニヤリ

マシュマー「…………はい……」


116: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 17:39:38.46 ID:hoElssnM0

ハマーン「それと」

マシュマー「まだ何か……」

ハマーン「これを私の部屋のどこかに飾っておけ」ポイッ

マシュマー「……こ、これは……!」

ハマーン「貴様が好き勝手に生きた証だ。部下の働きには報いてやらねばな」

マシュマー「あ、ありがたき幸せにございます! このマシュマー・セロ、存命の限りハマーン様に――」

ハマーン「……さて、またメールでも出しておくか」


ピロリン♪


アレンビー「『映画は流行りのまどかマギカでどうだ?』……え、えぇぇ~?」

アレンビー「何そのチョイス……やっぱりハマーンって変わってるよ……」


終わり。
ハマーン様が歳相応の友達と過ごすとどうなるの?を書いてみたかっただけだよ!


117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 17:40:14.87 ID:i12q/YBl0


よかった!アレンビーとは意外なチョイスだった


120: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 17:44:04.09 ID:nmMyFTSb0

おつ


127: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 17:55:47.45 ID:ObRWz+jLO

乙した


131: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 18:05:58.49 ID:HqdOM2XW0

乙、面白かった。


この記事へのコメント

- あ - 2012年10月09日 16:44:22

さらっとシャア殺してて笑た

- 名無しさん - 2012年10月09日 17:23:31

響鬼さん!

- 名無しさん - 2012年10月24日 14:24:53

ほのぼのかわいくてよかった
こういうのが読みたかったんだな、と気付かされた

トラックバック

URL :

最新記事
スポンサードリンク
カテゴリ
月別アーカイブ
おすすめサイト様新着記事
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。