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摩耶花「夏祭りに行くわよ!」奉太郎「勝手にしろ」

引用元: ・http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1343920155/
7: 代行感謝 2012/08/03(金) 00:13:10.36 ID:044raQ7a0

奉太郎「……よう里志」

里志「やあ奉太郎! 今日も息災そうで何よりだよ」

奉太郎「それで? 俺のいえに古典部員を集めてどうするつもりだ」

摩耶花「夏祭りに行くわよ!」

奉太郎「勝手にしろ」

える「折木さん、いっしょに行きましょう!」

奉太郎「………」


10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/03(金) 00:17:19.29 ID:044raQ7a0

奉太郎「それでお前ら浴衣に甚兵衛なのか」

里志「そりゃあ夏祭りの格好といえばこれでしょ!」

摩耶花「な、なによ。似合ってないとでもいうわけ」

奉太郎「そうじゃない」

える「どうですか? 私、おかしくありませんか?」

奉太郎「………。いや、いいんじゃないか」

里志「さあさあ奉太郎もさっさと着替えて着替えて」


12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/03(金) 00:23:41.93 ID:044raQ7a0

奉太郎「はあ。夏祭りなんてエネルギー消費の多い行事に俺が参加すると思ってるのか」

摩耶花「だから言ったでしょふくちゃん! 折木は小学生のときから夏祭りを楽しめないつまらない男なのよ!」

里志「まぁ、わかっていたことではあるけどさ」

奉太郎「いや小学生のときはいったことある……、まぁいい。楽しんできてくれ」

える「みんなで行きましょう、折木さん! それがいいです」

奉太郎「服を掴むな……」

里志「早く着替えて来なよホータロー。早く行かないとひとでいっぱいになっちゃうよ」

摩耶花「あたしは折木がこなくてもかまわないけど」

奉太郎「だそうだ」


14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/03(金) 00:32:21.04 ID:044raQ7a0

える「ま、摩耶花さんっ」

里志「だいじょぶさ千反田さん。ホータロー、真に受けてないんだろ?」

奉太郎「まあな。長い付き合いだからな、あしらい方くらい心得るさ」

摩耶花「なによその言い方! それにたいして長くもないでしょ」

里志「9年間同じクラスってのはじゅうぶん長いと思うけどね」

える「いいですねぇ子供のときから仲が良い方がいるというのは」

摩耶花「ち、違うよちーちゃん! 仲良くないから!」

里志「鏑矢中ベストカップルがなにいってるんだか」

摩耶花「だから違うっていってるでしょおっ!?」

奉太郎「ひとんちの玄関でやかましいやつだ」


15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/03(金) 00:36:56.39 ID:044raQ7a0

える「すっすみません折木さん」

里志「それじゃあさっさと支度することだね、ホータロー」

奉太郎「……わかったよ」



里志「さて、出発といこうか!」

える「みなさんと夏祭り、とても楽しみです!」

摩耶花「折木がいなければもっと楽しめたんだろうけどねー」

奉太郎「じゃあ俺は里志と回るとするかな」

摩耶花「それはだめ」


16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/03(金) 00:47:08.11 ID:044raQ7a0

里志「祭りの最後には花火があるみたいだね。それまでは出店を楽しむとしようか」

える「一番くじの景品……、私、気になります!」

摩耶花「ふくちゃん、あたしお腹すいちゃった」

里志「いいにおいがするからね。なにか食べるとしようか!」

摩耶花「あたしベビーカステラが食べたい!」

える「あっちにありますね」

里志「すごい! どうしてわかったんだい千反田さん」

える「い、いえ。香りが向こうからしていたもので……」

摩耶花「相変わらずすごいわねちーちゃん」

里志「それじゃあたい焼きは?」

える「ええっと……、少し遠いですね」

奉太郎(ひとが多い……)


17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/03(金) 00:54:36.51 ID:044raQ7a0

摩耶花「んーっ! 美味しいっ♪」

里志「やっぱり祭りの醍醐味といえば出店だよね」

える「この味付けは……むむむ……」

奉太郎「千反田。まずければムリして食べなくて良いんだぞ」

える「いえ! 大丈夫です!」

奉太郎「そうか。……そんならちょっとその焼きそばくれないか」

える「いいですよ! はい、あーん」

奉太郎「いや、それはやめてくれ」

える「?」

里志「ほらホータロー、この割り箸を使いなよ」

摩耶花「ふくちゃんどうしてそんなもの持ち歩いてるの……」


19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/03(金) 01:03:34.33 ID:044raQ7a0

える「このお祭りはとてもお店が多いですね」

摩耶花「そう? こんなもんじゃないの」

える「うちの近くでやっているお祭りは毎年ささやかなものだったので、少し驚きました」

里志「あぁ。そっちが元々のお祭りだよ、千反田さん」

奉太郎「またわけのわからんことを言い出したか」

里志「このお祭りはいちおう奥にある神社が主体になるんだけど、その神社は千反田さんちの近くの神社が遷宮されたものなんだ」

里志「こっちの人の多いところになって規模が拡大したみたいだね」

摩耶花「そんなことあるんだ」

里志「千反田さんのところのお祭りは、神社がなくなっても続けられたんだね。まぁ、土地に根付いたものはそうそう無くならないってことかな」

える「じゃあ、ふたつのお祭りは兄弟ってことですね!」

奉太郎(のど乾いたな……)


20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/03(金) 01:15:11.20 ID:044raQ7a0

里志「え? 家のお手伝い?」

える「すみません! 少し、父を手伝うようにいわれていたんでした」

奉太郎「それはしかたないな」

える「このお祭りにはいますし、また会えるようなら……」

摩耶花「うん! 花火を見る頃には合流できると良いわね」

える「本当にすみません。それでは、失礼します」

里志「なるほどなるほど」

摩耶花「どうしたのよふくちゃん」

里志「さすが豪農千反田家。このお祭りのメインスポンサーのひとつなわけだよ」

奉太郎「前の神社のときから、そうだったのかもな」


21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/03(金) 01:23:20.70 ID:044raQ7a0

里志「とりあえず参拝といきますか!」

奉太郎「とりあえずもなにも散々遊んだろ」

摩耶花「うわあホントにすごいひとね」

里志「当然! このお祭りの主役であり、お祭りのときに2人で参拝すればその絆は永遠になるといわれるこの神社は若者に大人気さ!」

摩耶花「ふ、ふくちゃん、いっしょにいこ?」

奉太郎「またそうやってすぐでっちあげる」

里志「さっすが奉太郎、見破るのが早いね!」

摩耶花「えっ嘘なの?」

里志「冗句といってほしいね!」

奉太郎「詭弁だ」


23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/03(金) 01:35:11.99 ID:044raQ7a0

奉太郎「ふたりで行ってこい。俺は行かない。やらなくてもいいことならやらない」

摩耶花「あっそ! じゃあそこで待ってなさいよ!」

里志「ここまで来て参拝しないのかい? あとで千反田さんと来たいということなのかな」

奉太郎「違う。……わかった、行こう。手短にな」

里志「その希望が叶えられるかは神のみぞ知るってところだね!」

摩耶花「ふくちゃん……」

里志「そうと決まれば賽銭箱まで突撃ーっ!」

奉太郎「楽しそうだな」


25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/03(金) 01:46:06.91 ID:044raQ7a0

摩耶花「それで……どうしてふくちゃんがいなくなるのよ!」

奉太郎「さあな。この人混みだ、どこにいるのかさっぱりわからん」

摩耶花「ケータイに……あぁもう電波通じないし!」

奉太郎「とにかく参拝だけでもしとくか」

摩耶花「ふくちゃんはどうするのよ!」

奉太郎「子供じゃないんだ、下で待ってれば降りてくるだろ」

摩耶花「それは、そうかもしれないけど……」

奉太郎「さっさと済ませてここから離れたい」

摩耶花「もう! ふくちゃんのばか!」

奉太郎「ほら、前向け伊原」


28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/03(金) 01:54:02.81 ID:044raQ7a0

「ねえ、ここの神社って恋人とお参りするとぜったい別れないんだってー」
「えーっなんかイイねーそういうのーっ」
「はじめて聞いたー」
「なんかさっき誰か言ってたの聞いたよー」

摩耶花「なんかふくちゃんの嘘が広まってるんだけど……」

奉太郎「どうせすぐ忘れられる」

摩耶花「人の噂も、ってこと?」

奉太郎「ああ」

摩耶花(こいつ、なにも意識してないのね……)

摩耶花(そりゃ嘘だってわかってるけど、あたしは……なんか悔しいっ!)

奉太郎「伊原?」

摩耶花「な、なんでもない!」


29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/03(金) 02:04:31.41 ID:044raQ7a0

摩耶花「あ……」

摩耶花(漫研の4人だ……)

奉太郎「伊原? なんで手を握っ――おい」

摩耶花(なんであたし、逃げてるの……情けない……!)

奉太郎「ちょっと待て、いてっ、すみません、おい伊原!」



奉太郎「どこだここ……」

摩耶花「………」

奉太郎「伊原」

摩耶花「ごめん……」


31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/03(金) 02:15:10.86 ID:044raQ7a0

摩耶花「ちょっと、ちょっとだけ待って」

奉太郎「………」

摩耶花「………」

奉太郎「……伊原」ポン

摩耶花「………ぐすっ」

奉太郎「………」ナデナデ

摩耶花「折木……」

摩耶花(慰めて、くれてるのかな)

奉太郎(子供の頃のまんまだな伊原は)


35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/03(金) 02:25:30.19 ID:044raQ7a0

奉太郎「さて、そろそろ祭りに戻るか」

摩耶花「う、うん」

奉太郎「………。あのな、伊原」

摩耶花「な、なによ」

奉太郎「……手、そろそろ離してくれ」

摩耶花「ち、違っ! こ、これはっ!」

奉太郎「なに慌ててるんだ。よし、行くぞ」

摩耶花「まっ待ちなさいよ折木!」



奉太郎「ん」カラン

摩耶花「ラムネ? あ、ありがと」

奉太郎(さて、はぐれた里志を探さないとな)

摩耶花(ちょっと、どうしてこんなに優しいのよ……! と、ときめいてない! 断じて!)


37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/03(金) 02:35:14.32 ID:044raQ7a0

奉太郎「いったん神社まで戻ってみるか」

摩耶花「そ、それはちょっと……」

奉太郎「里志が待ってるかもしれないだろ」

摩耶花「それはそうなんだけど」

奉太郎「まぁいい。もしかしたらここを通るかもしれないしな」

摩耶花「そうそう!」



摩耶花「……ねぇ折木」

奉太郎「どうした」

摩耶花「覚えてる? 小学生のとき、いっしょに夏祭りに行ったこと」


38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/03(金) 02:44:33.00 ID:044raQ7a0

奉太郎「………。あぁ、あれか」

摩耶花「あの頃は折木もふつうに夏祭りとかに出かけてたのに」

奉太郎「伊原が上級生に絡まれたりしてたな。お前、祭りのときくらい奇行を見逃してやれ」

摩耶花「よ、よく覚えてるわね」

摩耶花(あたしも、そのとき折木が助けてくれたこと覚えてるけど……)

奉太郎「姉貴も痴漢やらスリやらぼこぼこにするし……」

奉太郎「それ以来、夏祭りにはいってなかった。けっきょく伊原といくことになるとはな」

摩耶花「中学生のときも誘ったのに!」

奉太郎「そうだったか? お前、夏祭り好きだな」


41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/03(金) 02:53:50.95 ID:044raQ7a0

「――おや」

摩耶花「あ」

奉太郎「……げ」

入須「やあ、折木くん。と……」

摩耶花「伊原です。入須先輩」

入須「二人だけか。君たちの部長は?」

奉太郎「………」

摩耶花「ちー……、千反田さんは、親の手伝いだそうです」

入須「あぁ。なるほど」

奉太郎「……行くぞ、伊原」


44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/03(金) 03:03:33.61 ID:044raQ7a0

入須「まぁ待て」

奉太郎「すいません、友人を捜してますんで」

入須「そうは見えなかった」

奉太郎「見えなかっただけです」

摩耶花「お、折木?」

入須「……ふう。君、すこし彼を借りるよ」

摩耶花「え、あ、はい? いや彼氏とかじゃないですけど……」

奉太郎「おい伊原。なぜお前が許可する」

入須「こっちだ、折木くん」

奉太郎「ちょっ、伊原! そこで待ってろ!」


46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/03(金) 03:11:56.57 ID:044raQ7a0

奉太郎「……よく俺と平気な顔して話せますね」

入須「なんのことかな。私は君に対して悪い印象を持ってなどいないよ」

奉太郎「先輩のなかの印象は関係ありません」

入須「君が私のことを嫌っていると? それこそ無関係だ」

奉太郎「……俺は、」

入須「彼女を待たせるのも酷だ。手短に行こう」

奉太郎「なんのはなしです」

入須「簡単なアドヴァイスさ。そのまえに、私の格好をどう思う?」

奉太郎「………。浴衣ですね」

入須「……間違ってはいない」

奉太郎「それがなにか?」

入須「君は本当に私のことが嫌いなのか?」

奉太郎「別に嫌いだとは言ってないと思いますけど」


48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/03(金) 03:22:23.22 ID:044raQ7a0

入須「……それじゃ、彼女の格好は?」

奉太郎「伊原ですか。浴衣ですけど」

入須「そうだな。で? なにかそれについて言ってあげたか?」

奉太郎「意味が分かりません。もう戻りますよ」

入須「簡単なことよ。関係を円滑にして自分の思ったように事を進めるのに、言葉ほど容易く相手を変えることができる方法はないわ」

奉太郎「……そうですね」

入須「つまり、まず相手を褒めて、それから要求を通せばいい」

奉太郎「……先輩」

入須「なにか?」

奉太郎「浴衣、すごく似合ってますよ」

入須「!?」


50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/03(金) 03:30:32.92 ID:044raQ7a0

奉太郎「それじゃ俺は戻ります」

入須「あっ……」

入須「折木くん……」



摩耶花「あ、折木!」

奉太郎「そこにいたのか伊原。というかその手に持ってるのなんだ」

摩耶花「いか焼きとリンゴ飴とわたあめだけど」

摩耶花「あ、ちょっと持っててよ折木! あたし射的やってくるから。はい!」

奉太郎「おい、待て、伊原!」

摩耶花「射的いっかい! 折木、それ食べといていいから」

奉太郎「………」


52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/03(金) 03:38:16.11 ID:044raQ7a0

摩耶花「射的ってけっこう難しいわね……」

奉太郎「そりゃあそんな簡単にとれたら儲からないだろ」

摩耶花「そうだけどさ……。あれ? いか焼きは?」

奉太郎「うまかった」

摩耶花「い、いか焼き食べたの!?」

奉太郎「な、なんだ。食べていいといっただろう」

摩耶花「そうだけど……」

摩耶花(あたしの食べかけだったんだけど……折木は気にしてないのかな)

奉太郎「悪かったな。買ってくる」

摩耶花「い、いいってば! 持っててくれてありがと」


53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/03(金) 03:46:40.50 ID:044raQ7a0

奉太郎「そろそろ神社の方に戻ってみるか」

摩耶花「うん」

摩耶花(もう、いないだろうし)

摩耶花「そういえば、入須先輩は何の用事だったの?」

奉太郎「たいしたことじゃない」

摩耶花「? な、なによじろじろ見ないで」

奉太郎「………。伊原」

摩耶花「なに」

奉太郎「似合ってるな、浴衣」

摩耶花「ふえっ!?」

奉太郎「さぁいくぞー」


54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/03(金) 03:53:16.63 ID:044raQ7a0

摩耶花「なっなんなの突然ッ」

奉太郎「関係を円滑にして……とかなんとか」

摩耶花「はぁ?」

奉太郎「つまり、そういうことだ」

沢木口「なるほどねー」

摩耶花「いやわけわかんないわよ」

奉太郎「えっ?」

沢木口「やっ怪盗くんに探偵ちゃん」

奉太郎「沢木口、先輩」

摩耶花「なんですそれ」

沢木口「やつは大変なものを盗んでいきました……あなたの心ですビシィッ」

奉太郎「擬音をわざわざ言わないでください」


55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/03(金) 04:02:08.63 ID:044raQ7a0

奉太郎「先輩は一人ですか」

沢木口「いやーみんながはぐれちゃってさ! ちゃんとついてこいっての」

摩耶花「それって先輩が……」

沢木口「あ、牛串いる? あげるあげる」

奉太郎「いえ別に……」

沢木口「あっもしかしてあーんってしてほしい? いけないなぁ少年、キレイな先輩だからってそういうのはちょっとねー」

沢木口「ま、君がどーしてもっていうならしてあげないこともないけどね! ほらっ、あーん」

奉太郎「話を……」

沢木口「と見せかけてあげないっ! 牛串うまーっ」


57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/03(金) 04:11:57.23 ID:044raQ7a0

沢木口「アタシお祭りの出店って好きなんだよねー。アタシもなんか出してみたいな!
    豚汁とかどうかな!」

奉太郎「いやあの」

沢木口「なんちゃって夏に豚汁はないよね! 暑いよね! それにアタシの料理誰も食べてくれないしね!
    そうだ、今度なにかごちそうしようか、腕によりをかけちゃうぞーっ」

奉太郎「遠慮しま――」

沢木口「ほかにもなんか怪しい屋台とかいいよね! へんなものしか並んでない輪投げとかくじ屋とか」

摩耶花「あ、あの」

沢木口「さあってそろそろみんなを探しにいかなきゃね! まったくアタシがいないとみんなだめなんだからなーしかたないなーそれじゃねっ! 末永くお幸せに!」

奉太郎「………」

摩耶花「………」


59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/03(金) 04:21:43.79 ID:044raQ7a0

摩耶花「ふくちゃんいないわね……」

奉太郎「まぁ、だろうな。人がずいぶん減ったから、いれば簡単に見つかるはずなんだが」

摩耶花「それにしてもどうしてこんなに減ったのかしら」

どおん!

奉太郎「もう花火の始まる時間だからな」

摩耶花「も、もう? ちょっと折木、会場まで急がないと」

奉太郎「俺は疲れた。ここからでも見えるし、移動する必要はないだろ」

摩耶花「またそんなふうに言って!」

奉太郎「お前もちょっと休んだらどうだ」

摩耶花「しかたないわね……」


60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/03(金) 04:28:25.09 ID:044raQ7a0

摩耶花「きれい……」

奉太郎「ああ」

摩耶花「………」

奉太郎「………」

摩耶花「……折木」

奉太郎「どうした」

摩耶花「今日はありがとね」

奉太郎「なんのことだ」

摩耶花「何も聞かないでくれて」

奉太郎「………」


61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/03(金) 04:37:30.54 ID:044raQ7a0

奉太郎「……言いたくないなら、言わなくていい。俺は、気にしない」

摩耶花「そっか」

奉太郎「お前はいつもエネルギー消費の高い生き方をしてる。だから疲れるんだ」

奉太郎「時々は休んでもいいと思うぞ」

摩耶花「……そ、その、ときは、」

摩耶花「そのときはっ、……となりにいて、くれる?」

奉太郎「ああ。いつだって」

摩耶花「そ、そうよねッ折木はいつも休んでるもんね!」

奉太郎「そうだな。そうやって伊原を待ってるよ」

摩耶花「~~~っ!」

奉太郎「……きれいだな」

摩耶花「うん」


63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/03(金) 04:46:22.77 ID:044raQ7a0

里志「おーいホータロー、まやかー」

える「折木さん、摩耶花さん!」

摩耶花「!」

奉太郎「おお、よくここがわかったな」

里志「入須先輩と沢木口先輩に聞いたんだよ」

える「ここからでも、花火が見えたんですか?」

摩耶花「う、うん、そうなの!」

里志「最後のあの連発はすごかったね」

える「もしかして終わらないんじゃないかって、わたし思ってしまいました」

奉太郎「さて、帰るか」

里志「そうだね!」


65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/03(金) 04:56:11.93 ID:044raQ7a0

摩耶花「ふくちゃんはあれからどこにいってたの?」

里志「2人をいくら捜しても見当たらないから、居場所が確実な千反田さんと合流することにしたんだよ」

える「かほさんの神楽奉納をいっしょに見たんですよ!」

里志「あれは感動したよ」

摩耶花「なんか満喫してるじゃない」

里志「はは、それは摩耶花もだろ?」

摩耶花「なっ!?」

える「そういえば折木さん、入須さんが『浴衣が似合っていると言ってくれて嬉しい』と言っていましたよ」

奉太郎「!?」

摩耶花「! ……おーれーきー?」

奉太郎「ち、違う!」

摩耶花「待ちなさいっどういうことよ!」



おしまい


67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/03(金) 05:02:15.01 ID:044raQ7a0

ありがとでしたーまやかわいい


66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/03(金) 04:57:45.50 ID:CTZa/9mn0


よかったよ


68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/03(金) 05:06:50.82 ID:kveORQdm0

乙~
まやほーもいいねえ
でもえるほーも見たい


69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/03(金) 05:43:14.80 ID:uvR0v2MZ0


やっぱりまやほーが至高


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